
こんにちは。某大手企業でサラリーマンをしている、れってぃ係長(@retty_blog)です。
私は2019年9月にインバスケット試験(会社の昇進試験)を受け一発合格しました。
その時の試験の内容は・・・
・「グループディスカッション」
・「部下との模擬個人面談」
・「インバスケット」
・「インバスケットの回答をプレゼンする」
というものでした。
こんな人におすすめ!
・これからインバスケットの試験を受ける。
・インバスケット試験の対策をしている。
・インバスケットを受けることになったけど、何をして良いか分からない。
この記事でわかること
「インバスケット」って最近、企業において管理職への昇進試験に活用されるケースが多くなってきているようなのですが、中々情報って出回っていないですよね。
この記事では、「インバスケット」にフォーカスして、実際に受験をした、私の体験談や試験の対策の方法、おすすめの本、心構えについて紹介します。
Contents
- 1 インバスケットとは? 私の師匠は鳥原 隆志氏
- 2 対策方法ステップ1:おすすめの本「究極の判断力を身につける インバスケット思考」でインバスケットの基礎を知る
- 3 対策方法ステップ2:おすすめの本 「一瞬の判断力があなたを変える インバスケット思考2 中級編」でインバスケットの基礎を知る
- 4 対策方法ステップ3:おすすめの本 「一瞬で正しい判断が出来る インバスケット実践トレーニング」でインバスケットの理解を深める
- 5 対策方法ステップ4:おすすめの本 「決断力と行動力が覚醒する インバスケット集中講義」でインバスケットの理解を深める
- 6 対策方法ステップ5:実践 「アウトプット」する練習をする=問題集を解く
インバスケットとは? 私の師匠は鳥原 隆志氏

インバスケットとは、まだ決裁がされていない書類が入った「未処理箱」を意味します。
(株式会社インバスケット研究所のホームページ https://www.inbasket.co.jp/inbasket/より引用)
1950年代、アメリカ空軍で導入され、制限された時間内に主人公の立場になりきり、お客様からのクレームや部下からの相談など、どの職場でも起こりうるような案件を、的確に、かつ迅速に、精度高く処理を行うことができるのかを測るビジネスシミュレーションゲームです。
インバスケットに関する本やネット情報、問題集に接していると、必ず登場されるのが「鳥原 隆志」さんです。
鳥原氏もサラリーマンのころ、管理職試験でインバスケットを受験。
インバスケットの奥深さに心を打たれ、試験に合格後もインバスケットの研究を続けられ、今では「株式会社インバスケット研究所」の代表取締役をされています。
れってぃ係長(@retty_blog)もこの鳥原氏のインバスケット本を読み、株式会社インバスケット研究所の問題集を解き、実際の昇格試験に挑みました。
対策方法ステップ1:おすすめの本「究極の判断力を身につける インバスケット思考」でインバスケットの基礎を知る
インバスケットの概要や考え方をまず理解するため、最初に「究極の判断力を身につける インバスケット思考」という鳥原氏のインバスケット本を読むことをおすすめします。
「究極の判断力を身につける インバスケット思考」
著者:鳥原 隆志
発行所:WAVE出版
2011年6月8日 第1版第1刷発行
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【書評】「究極の判断力を身につける インバスケット思考」インバスケットおすすめ本1
インバスケットの試験を受けることは決まったけど、まずはどんな本で勉強したら良いのかな? 社会人 れってぃ係長 まず、1番最初に読む本として「究極の判断力を身につける インバスケット思考」をおすすめしま ...
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この本は入門編ということで、まずインバスケットとは何ぞや?!という本質的な部分を理解するために読みます。
300ページほどですが、非常に読みやすいです。
この本の特徴としては、本全体が1人の主人公のストーリーが描かれているので、初心者でも分かりやすいこと。
楽しみながら、インバスケットの「いろは」を頭に入れることができます。
れってぃ係長(@retty_blog)は洋菓子店に勤務する主人公のキャラクターがとても好きで何回も読み返しました(笑)
設定としては、主人公がある日突然「店長」の辞令を交付され、さっそく着任するが、明日から海外出張のため、1週間不在で周りと音信不通という環境。
誰もいないオフィスで60分の間に溜まっている20個の案件をどう処理(指示)していくかという、インバスケット試験本番さながらの緊迫感のある状況を模擬体験できます。
本の中でこの20案件が試験同様、リアルに出てきます。
この本では実際に4択で回答し、その後、解説がある形式となっています。
ただし、案件が非常に簡単であるため、ぶっちゃけ、誰でも分かります。
本番の試験はそもそも選択式ではなく、回答を自分で書いていく記述式であることが非常に多いと思いますので、この本を読んだだけで、本番のインバスケット試験対策にはなりません。
あくまでも、インバスケットの基本を理解するために読みます。
対策方法ステップ2:おすすめの本 「一瞬の判断力があなたを変える インバスケット思考2 中級編」でインバスケットの基礎を知る
その次に読みたいのが、「一瞬の判断力があなたを変える インバスケット思考2 中級編」という、これまた鳥原氏のインバスケット本を読むことをおすすめします。
「一瞬の判断力があなたを変える インバスケット思考2 中級編」
著者:鳥原 隆志
発行所:WAVE出版
2014年3月28日 第1版第1刷発行
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【書評】「一瞬の判断力があなたを変える インバスケット思考2 中級編」インバスケットおすすめ本2
インバスケットの試験対策をしているのだけど、どんな本で勉強したら良いのかな? 社会人 れってぃ係長 基本が分かってきたなら「一瞬の判断力があなたを変える インバスケット思考2 中級編」をおすすめします ...
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この本は、実は上で紹介した「究極の判断力を身につける インバスケット思考」と構成はほぼ同じです。
ただストーリーが前回の続編となっており、洋菓子店の主人公が再び登場します。
この主人公のストーリーがよく作られています。
れってぃ係長(@retty_blog)はまたこのストーリーにのめり込んでしまいました(笑)それくらい読みやすいということです。
今回は洋菓子店の店長から本社のプロジェクトリーダーに抜擢。
また60分の間に20案件を処理します。
また4択ですが、前回よりも案件の難易度は上がっています。
他の案件と複雑に絡んでいたり、ひっかけ問題(後から回答が覆るような案件がある)など、より本番に近くなっています。
ただし、まだまだ本番の試験対策にはなりません・・・。
対策方法ステップ3:おすすめの本 「一瞬で正しい判断が出来る インバスケット実践トレーニング」でインバスケットの理解を深める
もう少し鳥原氏のインバスケット本を読み漁ります。インバスケットの基礎を理解したら、理解の幅を広げたり、深掘りしてきます。
「一瞬で正しい判断が出来る インバスケット実践トレーニング」
著者:鳥原 隆志
発行所:朝日新聞出版
2013年3月30日 第1刷発行
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【書評】「一瞬で正しい判断ができる インバスケット実践トレーニング」インバスケットおすすめ本3
インバスケットの能力を高めるためには、どんな本で勉強したら良いのかな? 社会人 れってぃ係長 インバスケットの能力を高めるには「一瞬で正しい判断ができる インバスケット実践トレーニング」をおすすめしま ...
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この本は「問題発見力」や「意志決定力」など、管理職の現場で求められる9つの能力が解説されています。
この本も、とある通販会社の課長という1つのストーリーで構成されており、4択の例題がたくさん掲載され解説もあります。
洋菓子店のストーリーと違う点は、9つの能力別にストーリーが1つ1つ完結する所です。
例えば、自分に足りていない能力の所を、繰り返し勉強したり、体系的に自分のインバスケット対策力が高まるのが特徴です。
通勤の電車の中など短い時間や、すき間の時間でも読みやすいのはとてもありがたいです。
対策方法ステップ4:おすすめの本 「決断力と行動力が覚醒する インバスケット集中講義」でインバスケットの理解を深める
インバスケット対策にあたって、もう1冊読んでおきたい鳥原氏のインバスケット本を紹介します。
「決断力と行動力が覚醒する インバスケット集中講義」
著者:鳥原 隆志
発行所:日本実業出版社
2012年3月10日 第1刷発行
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【書評】「決断力と行動力が覚醒する インバスケット集中講義」インバスケットおすすめ本4
インバスケットに必要なスキルを習得するには、どんな本で勉強したら良いのかな? 社会人 れってぃ係長 インバスケットに必要なスキルを習得するには「決断力と行動力が覚醒する インバスケット集中講義」をおす ...
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この本の最大の特徴は、インバスケットに関する講義(研修)を実際に受講したような感覚で読んでいける所です。いわゆる誌上研修です。
上で紹介した本「一瞬で正しい判断が出来る インバスケット実践トレーニング」のように「優先順位」や「課題解決力」など、実際の現場で必要な12のビジネススキルを解説しています。
この本ではインバスケットの内容や、実際の例題・解説はありませんが、リーダー(管理職)のためのマネジメント研修のような内容となっています。
正直、実際のインバスケット試験に直結するようなことは書いていないので、本番の試験まで時間が無い方には、この本は向いていないと思います。
ただ、本番の試験まで時間がある方は、これまでのインバスケットの理解を復習する意味では読んでおいて損は無いです。
試験に合格し、実際、管理職の現場に自分立った時、必要となる力についてはこの本の方が参考になると思っています。
対策方法ステップ5:実践 「アウトプット」する練習をする=問題集を解く

ここまで鳥原氏のインバスケット本を4冊読みました。
インバスケットに関する理解もだいぶ深まってきました。
ただし、残念ながらこの4冊を読んだだけは本番の試験対策にはなっていません。
インバスケット自体や求められている能力のインプットは出来ましたが、まだアウトプットする練習(対策)がされていません。
鳥原氏のインバスケット本の中で、"そもそも「インバスケット」は受験者が限られた時間や極限の状況で、火事場のバカ力(ばかぢから)を発揮し、どれだけ「アウトプット」できるか?を試すツール"だと解説しています。
(そもそもアメリカの軍隊において、戦場という生死を分けるような場面で、士官学校で学んだ戦術をどれだけ発揮できるか試すために始まったのがインバスケットとされています)
理屈をどれだけ頭で理解していても、本番の試験で手を動かして回答を書かないと、評価もできませんし、適正かどうかも分かりません →すなわち昇進できません。
実際のインバスケット問題にできるだけ多く取り組んで対策するのをおすすめします。
私は鳥原氏のインバスケット本を読んでいました。
鳥原氏が代表を務める「株式会社インバスケット研究所」から多くの問題集が出ているのを知っていましたので、早速問題集を購入し取り組みました。
問題集の種類(記述式、マーク式、セット商品など)もたくさんあり、5段階の難易度別(レベル別)にも分かれていますので、自分が受ける試験に合ったものを選択できます。
れってぃ係長(@retty_blog)は試験当日の1ヶ月半前くらいに「インバスケット問題集RB-1」(2,360円)という問題集を購入しました。翌日には受付完了メールが届き、数日~5日以内には自宅に届きました。
※ちなみにれってぃ係長(@retty_blog)は、初級管理職(係長級)のインバスケット試験対策(記述式と分かっていた)のためにこの問題集を購入しました。
この問題集の設定としては、中堅食品スーパーの店長で、店舗の運営管理や営業数値、経費管理などの内容から案件(問題)が構成され、90分で20案件を処理するという内容でした。
インバスケット試験には、「お決まり」と言っても過言ではない・・・(汗)
「クレーム案件」や「部下が辞めたいと言ってくる件」、「部下の不正」など手強いリアルな案件ももちろん含まれており、非常に練習になりました。
本番さながらの状況説明用紙、1案件1枚の問題用紙、メモ用紙、回答用紙と問題の解説が書いた資料、回答例、スコアシートなど必要なものは全て入っていました。
実際、本番の試験では、「某家電量販店のフロア長」という設定でしたので、非常に近い設定で対策できましたし、出題された案件についても似たようなものが多かったので、問題集で回答を書く練習をしておいて非常に良かったです。
試験前の総仕上げで問題集に是非取り組みましょう。

長くなりましたので・・・試験当日の体験談や、案件処理のテクニックに関しては次の記事で紹介します。
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