
こんにちは。某大手企業でサラリーマンをしているれってぃ係長です。
私は2019年9月にインバスケット試験(会社の昇進試験)を受け一発合格しました。
その時の試験の内容は・・・
・「グループディスカッション」
・「部下との模擬個人面談」
・「インバスケット」
・「インバスケットの回答をプレゼンする」
というものでした。

「インバスケット」って最近、企業において管理職への昇進試験に活用されるケースが多くなってきているようなのですが、中々情報って出回っていないですよね。
この記事で分かること
この記事では、「インバスケット」にフォーカスして、実際に受験をした、れってぃ係長の体験談や試験の対策の方法や実際のインバスケット試験で使えるテクニックについて紹介します。
こんな人におすすめ!
・これからインバスケットの試験を受ける
・今、インバスケットの試験対策をしている。
前回の記事では「試験までに読んでおきたい本や問題集」について紹介しました。
まだ読んでいない方はそちらから読むのをおすすめします。
-
-
Contents
【昇進試験】インバスケット対策におすすめの本と問題集(体験談)
れってぃ係長 こんにちは。某大手企業でサラリーマンをしている、れってぃ係長です。 私は2019年9月にインバスケット試験(会社の昇進試験)を受け一発合格しました。 その時の試験の内容は・・・ ・「グル ...
続きを見る
資料、案件を先に一通り読む

試験が始まると、おそらく封筒が配布されると思います。
その中に試験に必要な書類が全て入ってします。
入っているもの
・注意事項の紙
・あなたが置かれている状況(なりきる主人公を取り巻く状況)を書いた紙
※●●の店長など、当たり前ですが何かの長やリーダーに新しく着任する設定が多いです。
・今、何年何月何日なのかと、この先音信不通になること、スケジュールの確認が書いた紙
・補足資料として、なりきる主人公の勤めている「会社概要」、「組織図」、「営業状況や営業実績」など
・予定を書き込むことができるカレンダーが書いた紙 ※無い場合もあります
・処理する案件(案件1つに対して1枚が多いと思います)
・回答用紙
(様々な形があると思います。案件によって書く場所が指定されているもの、自由に書くもの、優先順位を設定し、優先順位が高い順番に書けと指定があるものなど)
まず、これらの書類を自分が処理しやすいように机に並べていきます。
目を通していく順番ですが・・・
①試験全体の注意事項
②あなたが置かれている状況
③スケジュール
④補足資料「会社概要」、「組織図」、「営業状況や営業実績」
⑤カレンダー
⑥処理する案件
の順に目を通していきます。
大概の場合、この順番に各書類が封筒の中にセッティングされていると思うので、素直に入っている順番に目を通していきます。
会社概要・組織図をいつでも見られるように机に配置する

れってぃ係長は「会社概要」「組織図」など人や組織に関する補足資料をいつでも見れるように机の左右手前の端などに配置します。
理由としては、普段自分が勤めている会社のメンバーや組織は頭に入っていて当然。いちいち見なくても覚えていますが、インバスケットの試験は普段と全く違う業界や立場として主人公になりきり、案件を処理していきます。
この時、上司や部下や同僚の名前や誰がどの部署にいるかなど、試験が始まってから覚えているヒマは無いので、常に見える所においておきます。
回答用紙には誰に何を指示するか記入しますので、「誰に」をいち早く書けるようにしておくことが処理スピードを上げる1つの方法です。
案件を整理する

全ての資料に目を通していく訳ですが、処理する案件についても、1つ1つ回答せず、絶対に最初に全ての案件に目を通してください。
時間が無くて、焦って読んでしまいがちですが、読み直しせず1回で頭に入るようにしてください。
(これは事前に問題集をたくさん解いておき、1回で理解するトレーニングを積むのが一番です)
案件を読みながら、重要なポイントにアンダーラインや線で囲むなど、後から案件を整理したり、回答を書く際に、読み直さなくても、すぐ思い出せる様にしておきます。
関連する案件を探して束ねる

全ての案件に目を通したら、関連する案件やテーマ(人事系、業績系、クレーム系など)ごとに紙をまとめたり、束ねたりして自分の机の上で並び替えて、整理します。
机は使える面積全てを使う勢いで、目一杯使いましょう。
インバスケットの問題は大概、案件と案件がお互いに関連していることがほとんどです。
全ての案件がバラバラであることは滅多に無いです。
ポイント
例えば、「部下Aが辞めたいという相談をしてくる案件」があったとすると、別の案件で、「別の部下Bが、部下Aが周りに●●が原因で最近、モチベーションが低くなっていると話しているのを聞いた」という報告してくる案件があるなど、1つの案件が違う案件のヒントになっているケースがあります。
逆に「取引先Cと提携することで、自社の業績が良くなる」という選択や指示を促す案件があり、別の案件で「取引先Cが今日のニュースで重大なコンプライアンス違反があったと報道された」など、ひっかけ問題や一度選択した案件を再度、考え直させるようなトリックが、絶対に含まれています。
れってぃ係長が取り組んだインバスケットの問題には100%、他の案件との関連やひっかけ問題がありました。
3つ以上、同じテーマで関連してくることもあります。そして大概がマイナス要素です。
(クレーム、部下の不正、退職、モチベーション低下、コンプライアンス違反、業績低下、事業失敗など)
スケジュール(時間軸)を意識する

慣れてきたら、案件の用紙を整理する際に「スケジュール」も意識すると良いです。
大概、各案件は「メール」や「手紙」、「メモ」の形式で自分の手元に届きますので、それらが発信された日時や〆切など各案件の時間軸=スケジュールの確認を行いましょう。
封筒の中に「カレンダー」の紙があるのであれば、そこに案件の番号などをメモしたり、「カレンダー」の紙がないのであれば、何かの紙の裏に書いたり、問題用紙の端に記入すると良いでしょう。
案件の数にもよりますが、ここまでで開始してから10~20分は経過していると思います。
まとめ(普段の仕事から意識しないとダメ)

■資料、案件を先に一通り読む(封筒に入っている順番でOK)
■会社概要・組織図をいつでも見られるように机に配置する(インバスケットは普段の自分の会社ではない。すぐメンバーの名前が分かるようにして、回答を書く時間を短く!)
■案件を整理する(1回で読み、アンダーラインや印をつける)
■関連する案件を探して束ねる(インバスケットは必ず案件同士が2つ以上関連している)
■スケジュール(時間軸)を意識する(カレンダーに記入する)
試験本番だけ、都合よく急にできるようになる訳はないと思います。
問題集を数多く解いてクセをつけたり、普段の仕事・業務から意識して繰り返し実践していくことがインバスケット試験突破の近道になると思います。
次の記事で、回答する順番(優先する案件)や回答の仕方を紹介します。
-
-
【昇進試験】インバスケット対策 おすすめテクニック2 回答する順番と回答の書き方(体験談)
れってぃ係長 こんにちは。某大手企業で係長をしているれってぃ係長です。 私は2019年9月にインバスケット試験(会社の昇進試験)を受け一発合格しました。 その時の試験の内容は・・・ ・「グループディス ...
続きを見る