
こんにちは。2019年8月に会社の推奨で「ウェブ解析士」という資格を取得しました。
ほぼほぼ未経験だった、れってぃ係長(@retty_blog)ですが、勉強開始から約2ヶ月弱で試験に合格しました。
この記事では、「ウェブ解析士」の資格取得のための勉強方法や、合格までに要した勉強時間(ペース)などを紹介します。
こんな人におすすめ!
・これから(2020年以降)にウェブ解析士にチャレンジする人
・ウェブ解析士を今、勉強中の人
・ウェブ解析士という資格を最近知って、興味がある人
・もうすぐウェブ解析士の試験を受ける人
Contents
ウェブ解析士とは

民間資格の1つ。
(ウェブ解析士協会のホームページ https://www.waca.associates/jp/study/wac/より引用)
“ウェブマーケティングにおいて、アクセス解析をはじめとしたウェブ解析データを活用し、成果を出す仕事、それが「ウェブ解析士」です。
「ウェブ解析士」は、アクセス解析を軸としたウェブ解析スキルを身につけ、データを読み取り、正しい判断ができるスキルを会得することを目標としています”
これまで25,000人が受験している様です。
ウェブ解析士には3つのランクがあって、下から順番に
・ウェブ解析士
(以前までは初級ウェブ解析士と読んでいたらしいが内容が時代とともに「初級」ではなくなってきたため改名したらしいです)
・上級ウェブ解析士
・ウェブ解析士マスター
となります。
れってぃ係長(@retty_blog)は「ウェブ解析士」を受験しました。
※下から順番にしかステップアップ出来ません。
ウェブ解析士の試験について
試験場に行くか、在宅でPCを用意して受験します。
自宅などで安定したネット環境があるなら、在宅で良いと思います。
パソコンの画面に回答を入力していきます。
※試験ページのURLと専用のID・パスワードの案内があると思います。
試験は全て4択で1つの正解を選択します。
60分で60問を解いていきます(何問か計算問題もあります)
見直しや計算問題もあるので1問につき1分かけれないです。とにかく時間が無い!という印象です。
れってぃ係長(@retty_blog)も1問にあまり時間をかけず、分からない問題や複雑な問題、計算問題は飛ばして、あとで見直す方法で受験しました。
すべて回答して、見直し1回目の後半くらいでタイムアップしました。
※問題は「●●ではないものを選べ」など、ひっかけ問題もあるので注意。
公式テキスト(後述)から出題されますが、このテキストや自分で作ったメモやノートなどは持ち込み可です。
電卓もOKです。
ただし、とにかく時間が無いので、テキストの内容を全て理解していないと合格は難しいです(いちいちテキストを見て解いていく時間はありません)
どうしても分からないものや、自分の苦手な所、試験に出そうな箇所は付箋などで印をつけるのも良いと思います。
在宅で受験するとパソコンの画面ですぐに結果が分かります。

れってぃ係長は82点で合格でした。どの分野でどれだけ正解率があったかは分かりますが、どの問題を間違えたは分からないので、振り返りはできません。
※ちなみに、受験者ごとにそれぞれ違う問題が出題されている様です。
公式には明らかにされていませんが、70点とれば合格ラインとされている様です。
ちなみに最近の合格率は65~70%とのこと。公式サイトに直近の合格率が掲載されています。
試験費用
公式テキスト 4,400円
試験費用 17,600円(認定費用込)
※不合格の場合は別途費用12,100円で再試験
勉強の仕方

・公式テキストを4回読みこむ
→未経験の人は1回読むだけでは中々頭に入らないです。
・分からない用語集、公式集を作る
→専門用語(IT用語、マーケティング用語など)が頻繁に出てきますので、分からない用語はググって自分だけのノートに書いていきました。
各種指標を計算で導くための「公式」も頻繁に出てきますので、分けて書いていくと良いです。


・公式問題集を買ってやる
→そのままの問題が出る分けではないが、試験の感覚になれるため。
れってぃ係長(@retty_blog)もやって良かったと思います。
公式問題集は全270ページ。
公式テキストの各章ごとにバランスよく問題が掲載。
問題の答えと解説が次の見開きのページに書いてあるので使いやすいです。
問題は全180問掲載してあります。
・スマホアプリ
隙間時間に取り組む。用語も調べることができます。
「Webマーケティング資格問題集」で検索してください。
おそらくアプリに登録されている問題がそんなに多く無いので、全種類の問題が全部出てくるまでやります。
(ちなみに実際に何問か似た問題が本番の試験で出ました)
・認定講座受講
→予習前提。5時間の講義(1日で終わる)です。
講師の方がよく出る所を復習の意味でポイント解説。※合格するために必須ではないです。
ただ、今後のスケジュールの案内や試験後のレポートの提出方法、取り組み方なども教えてくれるので、出来るだけ受講した方が良いです。
勉強の期間・ペース

れってぃ係長(@retty_blog)はほぼ未経験からの受験でしたので、ベースになるような知識などもありませんでしたが、以下のようなスケジュールで合格できました。
・6/13に公式テキストが届きすぐ勉強開始
・8/6に在宅で受験し見事突破
・8/8にレポートを提出
れってぃ係長(@retty_blog)は、サラリーマンなので平日の日中は勉強ができません。
通勤時間が割と長いので、平日は主に電車の中で勉強しました。
通勤往復で平日2時間程度。土日も同じくらいか1.5時間位勉強していたと思います。
ということは一週間で2×5 + 1.5×2=13時間。
これを2ヶ月弱なので7週間とすると、13×7=91時間となります。
未経験からなら合計100時間位が必要といったところでしょうか。
単純にテキストを4回読むには440ページ×4回=1760ページ。
7週間=49日で読もうとすると1日あたり35ページとなります。
さらに分解すると1時間あたり17-18ページ位です。
そう考えると割と出来そうですよね。
もちろん1回目読むよりも3回目、4回目読む時の方が理解している分、早く読めます。
早く読んで浮いた時間を問題集を解いたり、用語集のまとめに当てていけば良いと思います。
公式テキスト(2019年版)について
2019年で「ウェブ解析士」という資格が誕生してから、10年を迎えるそうで、公式テキストの大幅な改訂があったとのこと(内容がより高度になって内容が増えた)
2019年版テキストは全439ページです。
(ちなみに2020年版については、内容はほぼ網羅されつつ少し量が減ったようで400ページ程とのこと)
ただ結構内容が変わっている分野もあるので、テキストについては受験する年のもの(最新版)で学習することは徹底した方が良いです。
2019年版のテキスト構成
1章 ウェブ解析と基本的な指標(4節構成) 2~53ページ
2章 環境分析とKPI(8節構成) 55~115ページ
3章 ウェブ解析の設計(8節構成) 117~226ページ
4章 インプレッションの解析(7節構成) 227~273ページ
5章 エンゲージメント・間接効果の解析(6節構成) 275~308ページ
6章 オウンドメディアの解析(9節構成) 309~362ページ
7章 ビジネス戦略ごとの重要な用語と指標(7節構成) 363~410ページ ※章全体が「発展」
8章 レポートティング(5節構成) 411~439ページ
マーケティングの分野が結構出てくるので、すでに知っている人やIT業界、マーケティング自体が仕事の人は有利。
特にブログやアフェリエイト、ウェブマーケティングの経験がある人はかなり有利だと思います。
7章全体を含め、ちょろちょろと「発展」という分野があり、これは「上級ウェブ解析士の内容でウェブ解析士の試験には出ない(関連で出てくる可能性あり)」と記載してあります。
ただ実際には、1問がっつり「発展」の(スマホアプリに関する問題)問題が出ましたし、「発展」の分野が関係している問題もありました。
「発展」を含め、テキスト全てを勉強した方が合格する可能性は高くなります。
試験後のレポート
試験を受けてから2週間以内に提出します。
提出しないと試験に合格しても、不合格扱いになってしまいます。
指定されたExcelファイル(6つのタブあり)にGoogleアナリティクスを使って、指定されたサイトの各数値・指標(PVやセッション数など)を入力。
解析結果(気づいた点)を書き込んでいき、最後に全体のまとめとしてサイト全体でのペルソナ、仮説検証、問題、対策立案など実際のマーケティングに近い作業を行います。
しっかりと取り組めば、大丈夫ですし、ウェブ解析士協会のサイトに取り組み方のお手本(ヒント)が掲載されています。
Google アナリティクス講座(22,000円)を受講すればウェブ解析士の認定レポートが免除になりますが、初心者でもお手本を参考にすれば、大丈夫です。
しかし、Googleアナリティクスはウェブ業務やマーケティングを行う上では重要なツールになりますので、今後を見越して受講するのもありだと思います。
レポートの時だけでなく、実際に自分で使いこなせる様にならないと意味がないですからね。
合格後しばらくすると、認定証が届く

試験に合格し、レポート提出をしてから約1ヵ月弱後位に、合格メールが届きます。
ウェブ解析士向けの専用サイト(マイページのような)にログインすれば、合格メールが来る前に、合否が分かったりもします。
それから認定証のPDFが届き、認定証の名前の確認があります。
その後、もう2週間後に認定証本通が届きます。
資格取得後の活動
試験自体も他の色々な資格試験と比べてみて、そこまで難しいわけではないと思いました。
ウェブ解析士の資格を取得したからといって、自分のスキルや、やっていることが劇的には変わっていません。むしろほぼ同じです。
未経験からの受験だったので、見えていないようなウェブの世界が広く浅く理解出来たことはプラスです。
それから自分の意識というか、マインドが少しだけ変わりました。
Googleアナリティクスの使い方、試験の中身はマーケティングの要素が非常に多いので、その辺は参考になりましたし、テキストにも書いてありましたが、自分の周りや仲間達に伝えて行くことが大切かなと思います。
民間の資格なので、取得しても何も変わりません。結局は自分次第です。自分が資格の勉強から何を学び、知識をどれだけ実力として活かせるかが1番の本質部分だと思います。