あ~もうすぐ車検やなぁ~
そうなんですね!ちなみにどこで車検を受けるのですか?
ん~めんどくさいし、車買ったディーラーでやるわ。
でも、ディーラーの車検ってなんか高いねんなぁ~
そうですね。ディーラーの車検は一般的に割高の印象があります。
でも、なぜディーラーの車検が高いって知ってますか?
え?そんなん考えたこともないわ!
この理由が分ってしまうと、車検をどこで受けるかもっと比較したくなりますよ!
この記事でわかること
この記事では、車業界で10年働いているれってぃ係長が、ディーラーの車検費用がなぜ高いのか解説します。
この記事を読み終えると、ディーラーの車検費用のカラクリが分かり、あなたが「自分に合った車検をしてくれる店」について比較できる様になります。
Contents
ディーラーの車検費用が高い理由(ディーラーは車のメンテナンスの利益で儲けている)
ディーラーは何で利益を出している?
ディーラーって何で利益を出して、会社として存続できているか知っていますか?
皆さんがぱっと思いつくのが、「新車を販売した分の利益」だと思いますが、実はそんなに利益が大きくありません。
例えば、トヨタのディーラーは、トヨタのメーカーから車を仕入れてそれを販売している訳ですから、原価がかかっています。
さらに、今は車をディーラーで買う時って当たり前の様に、「値引き」がありますよね?
こちら(お客さん側)が何も言わなくても、向こう(ディーラーの営業マン)から、「今買って頂けるなら○万値引きします」という提案があったりします。
これを裏返すと・・・
「新車販売の時に色々なオプションやパーツもセットでおすすめして利益をなるべく多く出せる」に越したことはありませんが、新車販売時の利益は実は最重要ではありません。
どちらかと言うと、「新車を買った後、ずっと自分のお店に点検や車検などのメンテナンスで、来店」してもらって、車検や整備のメンテナンス代金の利益の方を重要視しています。
なぜなら、車検や整備などのメンテナンス代金の原価は新車本体ほどかからない(整備スタッフの人件費や、メンテナンスに必要な機械やピットの備品くらい)ですし、新車販売の利益は買う時の1回きりしか、儲けるチャンスがありません。
新車販売時の利益に対して、お客さんがその車に乗る限り、車検などのメンテナンスの方が定期的に儲けるチャンスがありますし、そちらの方が儲けるには効率的です。
ですので、車のディーラーは車検や整備などのメンテナンスの時に利益を出そうと狙ってくるので、車検などのメンテナンス代金が高くなる傾向にあります。
特に、「車検」はメンテナンス系の中で1番、大きいお金が動くので、ディーラーからしてみれば1番おいしい所でもあります。
メンテナンスパックの裏側
ちなみに新車を買うときに、トヨタ・日産・ホンダなど、どのメーカーのディーラーに行っても「メンテナンスパック」という商品があると思います。
新車を買うときは車両価格が高く、このメンテナンスパックは「車両価格」や「他のオプションパーツ」に比べると安くて、目立たないので、スルーしがちです。
「メンテナンスパック」はディーラーが将来的にずっとお客さんの車のメンテナンスを自分の店でしてくれる様にカラクリが仕込まれた商品なのです。
ディーラーの車検のメリット・デメリット(高くても安心を選ぶなら「ディーラー」、無駄を省いて価格を選ぶなら「車検専門店・整備店・ガソリンスタンド・カー用品店」)
ディーラーの車検が高い理由が分かりましたが、ディーラーで車検をするメリット、デメリットも整理しておきましょう。
結論から言うと、車検費用の中に緊急でないもの、あまり必要でないものが含まれているが、とにかく安心でお金をかけても良いという人は「ディーラー」での車検がおすすめです。
それに対して、今、車に必要なメンテナンスや部品の交換だけをして、価格の安さ重視の人はディーラー以外の、「車検専門店・整備店・ガソリンスタンド・カー用品店」での車検がおすすめです。
ディーラーの車検のメリット(とにかく安心)
そのメーカーの車種に強い(トヨタのディーラーならトヨタ車に強い)
当たり前ですが、自分の車に1番詳しくて、整備や車検の経験が多くノウハウやマニュアルも持っているので、整備の質が高く、一定なので安心です。
メーカーやメンテナンスパックによっては、より詳細の点検項目を設けている場合もあり、細かいチェックやメンテナンスをしてくれます。
もし何かの部品に異常が見つかって、交換しないといけないとなった時も「純正部品」「純正パーツ」の在庫を多くもっているので、早く交換できるメリットもあります。
ディーラーの車検のデメリット(とにかく高い)
工賃が高い
上で説明したとおりディーラーは車検などのメンテナンスで利益を出そうとします。
その分、作業工賃や交換技術料を高めに設定しているケースが多いです。
今、絶対に交換しなくても良い部品(交換しなくても車検は通る)やパーツの交換やチェックも「おすすめ」される場合もあります。
さらに、ディーラーの店に行くとコーヒーやジュース、来場者プレゼントなど+αのサービスがありますが、その分の経費もしっかり上乗せしてあります(笑)
純正部品やパーツは割高
その車種にあった部品やパーツに交換してくれるのはメリットでもありますが、純正部品・パーツは割高になりがちです。
もちろん部品やパーツの種類によっては、純正の方が機能や性能が優れていて、価格以上のメリットがあるものもありますが、実はそうでもない部類(大勢に影響がない部類)の部品やパーツもあります。
車検で検査する項目(ディーラーで点検しても、それ以外のお店で点検しても、大して差がでません)
ディーラーの車検が「安心」だけど「高い」ことが分かりました。
でも車検って何をチェック・整備しているか知ってますか?
全部で56項目あって、大まかにいうと以下のとおりです。
車検でチェックする大まかな項目
・かじ取り装置
(主にハンドル、ホイール、ハンドルとタイヤが繋がっている部分をチェックします)
・制動装置
(主にブレーキの摩耗具合やちゃんと効くかなどチェックします)
・走行装置
(主にタイヤやホイールのネジに緩みがないか、ガタがないかをチェックします)
・緩衝装置
(主に地面から衝撃を吸収するサスペンションにガタがないか、損傷がないかなどをチェックします)
・動力伝達装置
(エンジンで発生したエネルギーをタイヤに伝える備品=ドライブシャフトなどの緩みや損傷がないかチェックします)
・電気装置
(エンジンをかける時に必要な部品や、車のバッテリーや電気を伝える配線の接続状態や損傷がないかチェックします)
・原動機
(エンジン本体や潤滑油、燃料装置、冷却装置の状態や油漏れがないかチェックします)
・ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の発散防止装置
(車から有害なガスや熱を発生を防止する装置の機能や損傷がないかチェックします)
・エグゾースト・パイプ及びマフラー
(車の排気ガスを外に出す部品の取り付け状態や損傷がないかチェックします)
・車枠及び車体
(車のボディー周りをチェックします。取り付け状態や損傷がないかチェックします)
結構「緩みがないか」「油量が減っていないか」「液が漏れていないか」「損傷がないか」「摩耗していないか」というのが多いです。
整備員の目視や経験などで点検や判定をする項目もありますが、ぶっちゃけ慣れてしまえば、チェックは簡単です。
このあたりは車のメーカーや車種でそんなに形や仕組みの差がないので、一度整備員として覚えてしまえば車検のチェックはできます。
さらに今では、それぞれの項目をチェックする「機械」「ツール」が発達しています。
これらの機械やツールはディーラー以外の車検専門店・整備店・ガソリンスタンド・カー用品店でも、仕事や作業の効率性や生産性を上げるために、今はどのお店でも所有しています。
つまり、機械やツールでチェック・判定する項目については、誰がやっても差は出ません。
車検の整備マニュアルもちゃんとあります。
【小話】自動車業界の今
実は今、自動車業界は業界全体が、100年に1度の「変革期」と呼ばれており、車に関する業務全てのIT化が進んできています。
整備を行うにも、便利な機械やツールも整ってきています。この流れはこの先も続くでしょう。
整備も、今現在は機械やツールを使いこなした人間がやっていますが、将来的にはIT化・AI化が進んでいき、人間が整備していないかもしれません。
すなわち、どこで車検してもAIロボットが故障しない限り「質」に差が出ないので、お客さんは「価格が安い」お店で車検を受けることになるでしょう。
少し話しがズレましたが、「車検の質」は機械やツールの発達で、昔に比べるとお店のよって「差」が出ることは少なくなってきています。
この先も、同じかもっと「差」が出なくなります。
【まとめ】車検費用をもっと比較しよう!“楽天車検”なら費用を簡単に比較できて、近くの安いお店が見つかる
ここまでこの記事を読んだ人は、車検を受ける店をなんとなく選ぶのではなくて、ディーラー以外のお店も含めて、もっと費用を比較しながら選んだ方が良いことが分かったと思います。
ちなみに、ディーラーで車検ができるお店は以下の候補があります。
ディーラー以外で車検を受けることができるお店
・あなたの町の整備工場
・コバックなどの車検の専門店
・オートバックスやイエローハットなどのカー用品店
・あなたの町のガソリンスタンド
ディーラーのお店は大体、町のメイン道路沿いにあった「トヨタ」や「日産」、「ホンダ」などの大きい看板があるので分かりやすいです。
オートバックスやイエローハットも看板が上がっているので分かりやすいですが・・・
でも・・・整備工場や車検専門店、車検をやっているガソリンスタンドなどはどこにあるかが分かりにくいですよね。
「楽天車検」なら、ネットでディーラー以外の近くの車検可能なお店と、車検費用の相場の検索が可能です。
「楽天車検」の4つの良い点
1.近所の車検専門店・整備店・ガソリンスタンド・カー用品店などの中から最安値を効率的に見つけることができます。
2.登録しているお店の数もナンバーワンなので、より多くの選択肢から選べます。
3.もちろん、ネットからの予約ができますし、便利かつ「ネット割引」もあります。
4.楽天ポイントが最大3000ポイント貯まるのも嬉しい。
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車検の有効期限の確認方法
1.車のフロントガラスの上の方にステッカーが貼ってあるので、そこを見ると書いてあります。
2.または、大概の人が助手席のグローブBOXに「車検証」を入れていますので、それを見ると書いてあります。
車検は有効期限の1ヶ月前から受けることができます。
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